どうも、一昨日の試合でチームがボロ負けしていて投手の頭数を温存するために3回10失点という内容で緊急登板して未だに身体がバッキバキな耀大です。
今回は助っ人外国人選手の1日について触れていきたいと思います。
なお、海外各球団によって助っ人外国人の仕事量やスケジュール、住んでる所に遊びに行けるところがあるかなど、多少の誤差はあります。
今回は僕のオーストリア2年目のスケジュールについて書いていきます。
2年目の立場と仕事量
前年の活躍や指導力が認められ、オーストリア・ブンデスリーガ2年目の僕の立場は一軍選手兼総合チーフコーチ兼ユース育成ディレクター兼U14/U16監督でした。
この年は僕を含め助っ人外国人選手が3人在籍しており、野球以外の仕事としては役割分担をしてグラウンド整備をしたり、近所の学校の体育の授業で野球スクールなどを開催していました。
グラウンド整備はほぼ毎日あるものの、野球スクールは地元の学校が夏休みに入る6月までしか実施されなかったため、シーズンの前半と後半ではスケジュールが少し異なります。
各チームのスケジュール
僕が所属していたハード・ブルズの一軍のスケジュールは練習が火曜日、木曜日と金曜日で土曜日に試合でした。
助っ人全員が何かしらの形でユースのチームにも関わることが義務付けられていて、月曜日と水曜日のユースの練習に出席するのも必要不可欠です。
日曜日は一軍以外の全チームが試合をする日なので、それが二軍だろうとユースだろうと何かしらの形で手伝うのも助っ人の仕事です。
なお、助っ人の契約内容によってオフの日が決まっていることもあり、助っ人3人の中で1人は毎週月曜日がオフ、もう1人は毎週水曜日がオフとなっていたのでユースの練習はその日がオフではない助っ人と一緒に行く形でした。
因みに自分の場合指定のオフ日を「一番給料貰ってるんだから働け」ということで与えてもらえず、それが理由で2年目は何度も球団とバトルしましたww
一週間の日常:一軍の活動がない日
あくまでも僕自身の日常ですが、平日は大きく分けて「一軍の活動がある日」と「一軍の活動がない日」に分かれます。
先ず、一軍の活動がない月曜日と水曜日:シーズン中は週2で筋トレをするのが僕のルーティーンなので朝7時頃に起床しサクッと朝飯(コーヒーとタバコ)を吸収して朝8時からジムで筋トレ開始です。
トレーニングが終わるのはシャワーを浴びることなども含めて大体10:30ぐらいで、そこから買い出しに行きます。
11:30頃に家に着き、ブランチタイムです。
いつも似たような物ばかり食べていましたが、大体野菜、肉、米か麺といった感じで作っていきます。
食事をとりながら17:30からのユースの練習のメニューを作っていきます。
2年目はユースの監督も務めていたので、練習メニューを作ったり選手の起用法などを通じて野球の勉強を毎日やらざる終えない日々でした。
ダラダラご飯食べながら練習メニューを作って、12:30ごろから14:30まで仮眠をとります。
昼寝から起きたらグラウンドへ直行、グラウンド整備を1時間ほどしてから自主練です。
16:45からアーリーワークのためユースの選手たちが現れるのでそれまでに自主練を終わらせます。
アーリーワークではバッティングをしたり、ノックを打ったり、選手個人個人で内容が違うので選手のしたいことに合わせて耀大監督も動きます。
17:30から19:45までユースの練習をしたら家に帰ってお風呂と晩飯です。
ここまでが一軍の活動がない日になります。
一週間の日常:一軍の活動がある日
一軍の活動がある日はない日に比べとても緩やかです。
これといった時間に起きることもなく、18:00からの練習に合わせる感じです。
唯一しなければならなかったことといえば昼過ぎに監督と首脳陣ミーティングをすることぐらいです。
その日の練習メニューやその週の試合に向けての戦略、そういったことを話していきます。
それが終わったら一休みして14:30頃に球場入り、1時間半ほどグラウンド整備をして監督と一緒にアーリーワークをします。
僕のアーリーワークのメニューは毎日欠かさないバッティング以外に大きく分けて三つ:マシンを使ったキャッチングとブロッキング練習、盗塁時のスローイング練習、そしてサブポジの練習です。
17:30までに個人メニューをこなし、18:00から21:00まで一軍の練習。
練習が終わったら家に帰ってお風呂と晩飯、練習がある日はこんな感じです。
週末
土曜日はとうとう試合日です。
以前のブログに試合前のルーティーンのことを書きましたが、それ以外のことを今回は書いていきます。
試合の日は必ず8時に起床し朝ごはんをしっかり食べます。
9時過ぎには球場入りし、入念にストレッチと試合前のアーリーワークをこなしていきます。
10:30頃に全員集合、試合前の練習や2試合などを全て含め、終わるのは大体18:00頃です。
試合が終わったらストレッチをして球場でシャワーを済ませます。
シャワーから出たら球場のクラブハウスでビールと食事が用意されています。
ヨーロッパ野球のいいところは試合が終わったら両サイドの選手とファン、全員が一緒になってプチ宴会をすることです。
特にブルズは村のサポートが熱い球団だったため、地元民にとって試合後の宴会はお祭り騒ぎです。
変な話、試合の時よりも試合後の宴会の方が観客動員数が多いですw
ファンや球団職員の人たちと深夜まで球場で飲むこともあれば、選手や仲間内で出かける予定を立てて、試合後家に帰って出かける用意をします。
ハードの良いところは毎週末のようにお祭りイベントがどっかしらで開催されていることです。
コンサートだろうとフェスだろうと、必ず何かしらあるのでとても楽しいです。
さて、そんな土曜日を過ごした後の日曜日はユースの試合です。
朝8時にユースのアシスタントコーチのオーストリア人の方からめざまし代わりの電話がかかってきて起床。ユースはいつも大体8:30集合なのでそれに合わせて重い体をベッドから転がし出し球場に向かいます。
ユースは毎週日曜日2試合するのですが、スケジュールによってダブルヘッダーであったり間に1試合休憩が入ったりします。
監督として頭をフル回転させて、家に帰るのは16時頃です。家に着いたらチームメートの誰かとどっかに遊びに行ったり、家でダラダラしたり、一般的な日曜日がやっと始まります。
4月〜6月と6月〜9月の違い
4月から6月は学校があるので、平日は週3ほどで地元の小学校に野球教室をしにいきます。
体育の授業の時間帯の合間子供達に野球を教え、授業が終わったら球団のビラを配って野球人口を増やそうとします。
野球がマイナーなスポーツなだけあって、こういう機会がないと子供たちが野球の存在を知る事すらないのが悲しい現状です。
学校には朝8時から14時ごろまで滞在します。それを月曜から水曜、月3回ほどあります。
面倒ではありますが、野球発展の為と考えカタコトなドイツ語を頑張って使って野球を教えてた日々、今となっては懐かしいな〜。。
なお、6月中旬から9月までがオーストリアの夏休みです。
学校もないので野球教室を開く手間も省け、時間ができます。
ユースチームの方もこの夏休み期間に6週間ほど活動を停止するので、ユースの仕事も無くなります。
そうすると僕にとって月曜日、水曜日と日曜日が事実上の休日になるのです!
この時期になると前半の仕事量のストレスやプレーからの体の疲労なども溜まり始めるので、大事な休日に心身共にリラックスします。
ありがたいことにハードはスイスとドイツの国境のすぐそばの国なので、よく日帰り海外旅行をしていました。
ハード自体もアルプス山脈の真っ只中にある村なので、オフの日は山登りに行ったり家のすぐそばの湖に泳ぎに行ったりしていました。
まとめ
今回は助っ人外国人選手の1日についてお話しさせていただきました。
オフの日が近づいてくると一緒に住んでいる助っ人たちと次のオフどこの国に行くかとか、どの助っ人に会いに行くかとか話していたのを思い出します。
っということで次回は:陸続き欧州ならではの探検です!
今回も読んでいただきありがとうございました!
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