どうも、埼玉武蔵時代は「熊谷のクロちゃん」ってチームメイトに呼ばれてたハゲ髭デブの耀大です。
今回は欧州でプレーしたい選手に知っておいてほしい前知識をいくつか雑談的に説明していきたいと思います。
そもそも日本人選手の評価とニーズは?
野球大国日本出身の選手の評価は世界共通で高いです。
世界中いろんな選手、いろんな野球を体験してきましたが日本の野球文化のように基礎を叩き込む野球文化はそうあるものではなく、海外での日本人選手の技術の評価は高いです。
戦力として獲得に動く球団も少なくはないものの、ここで現れるのがニーズです。
というのも、欧州のチームが契約するほとんどの助っ人外国人選手がアメリカ、カナダ、もしくは中南米出身の選手です。
球歴は別として、多くの日本人選手が上記の選手に比べて不利な点が言葉の壁です。
言葉の壁
先ほど言いました国の選手のほとんどが英語を話せる選手がほとんどです。
中南米出身の選手では言語面では当たり外れはあるものの、欧州に来るほとんどの中南米出身の選手は英語圏での海外留学経験や英語圏でのプロ経験のある選手ばかりなので、ある程度英語はできます。
アメリカとカナダはそもそも英語しか話さない国なので説明不要です。
ヨーロッパは国によって言語が違うものの、ほとんどの人たち、ましては野球関係者ときたらほぼ全員が英語も話せるバイリンガルの多い国です。
助っ人外国人選手はプレー以外でもユースの指導やその地域での野球普及活動にも関わることがほとんどの球団で義務付けられてるため、それらを効率的に行うためにもコミュニケーションは必要不可欠。
同じ助っ人外国人と契約するのであれば、なるべくコミュニケーションの手間のかからない英語圏出身、もしくは英語の話せる選手を優先する球団も中にはあります。
必要最低限の英語を出発前に覚えるのに達したことはないですが、違う言語を覚える難しさは僕自身も経験済みなので避けれるのなら(避けない方がいいけど)避けたいですよね。。
ありがたいことに、今はスマホ一台で世界誰とでも会話ができる時代、ましては翻訳機も発達してきているのでスマホを通してですが会話はできる時代です。
ここで豆知識:Google翻訳のアプリをダウンロードして日本語、英語、そして現地の言語をダウンロードするのを進めます!
ネット環境がないと使えないGoogle翻訳ですが、実はアプリをダウンロードすると設定から言語を選んでそれをネットなしでも使えるようにダウンロードすることができます!
現地でわからない言葉や誰かと会話しなくてはならない時にとても役に立ちます!
言葉の壁を完全に乗り切るわけではないですが、これである程度は全然どうにかなります。
言葉の壁は外国に行ったら誰しもが恐ることです。
日本人選手がその理由だけで獲得されないというわけではないのでご安心を!
次に説明する点ですが、日本人だからこそ獲得に動く球団も実はあるのです!
ビザと滞在期間
欧州で野球をするということは長期間その地で生活するということなので長期滞在になります。
国によって滞在期間のルールやビザの申請方法も異なってきます。
選手としてある程度調べるのもありですが、そこら辺は球団が調べてカバーしてくれるのでご心配なく!
さて、先ほど言いました「日本人だからこそ獲得に動く」という点ですが、その理由は日本のパスポートが世界最強だからです!
ちょっと言い方がアホっぽかったので説明します:
母国のパスポートによってビザなしで訪れることのできる国の数やビザの申請ルール、いろいろと異なってくるのですがその中でも世界で一番好条件が多く有利なのが実は日本のパスポートなのです。
欧州野球の話に戻ると、特にオーストリアの球団は常に日本人選手の獲得に動いています。
その理由は日本のパスポートだとオーストリアにビザなしで最大180日滞在できるからです!
ほとんどの国はビザなしで最大90日間しか滞在できない中、オーストリアという国だけ日本のパスポートだと6ヶ月、つまり面倒くさいビザの手続きをせずに滞在できるのです!
手続きを免れない国ももちろんありますが、ほとんどの欧州の国では日本のパスポートだとビザの申請、もしくは延長手続きがやりやすくなります。
そう言った面で日本人選手は実は他国の選手に比べて圧倒的に有利なのです!
二刀流 /ユーティリティの価値
限られた資金、そして限られた外国人枠と相談しながらコスパよく選手を獲得するのが全球団最大の壁です。
そんな中、コスパよく獲得できるということで高く評価されるのが二刀流選手です。
実際欧州に来る選手の多くが本職ではないポジションを守らざるを得ないことが多いのですが、その際二刀流ができればとても有利です。
大谷翔平選手のような本格二刀流も中にはいるものの、欧州野球の助っ人外国人のほとんどが「高校/大学まで野手/投手もやってた」っという実績を活かし自分の価値を上げる選手がほとんどです。
野手の場合は投打の二刀流でなくても、守れるポジションが多ければ多いほど価値は上がります。
日本と違って欧州野球では「アウトを取れれば問題なし」と合格ラインが低いので、どこでも守りますっというスタンスで自分を売り込めば高評価間違いなしです。
実際僕も欧州野球界に飛び込むまでキャッチャー以外守ったこともないしゴロ捕球もフライ捕球もキャッチャー以外で練習したことなかったのですが、なんだかんだで気がつけば全九つのポジションを海外野球で守ってますw
。。だって海外にいるんだから!!
周りからすれば「26歳にもなってなにフラフラしてるんだよ」って思われがちかも知れないですけど、僕の人生で唯一胸を張って誇れることは大好きな野球を通じて世界中を冒険してることです。
先ほども言った通り、欧州野球挑戦は長期間外国で暮らしながら野球をするということです。
そうするともちろん出てくるのは文化の違いです。
戸惑うこともあるかもしれませんが、その地に住むからこそ経験できることは数えきれないほどあります!
僕自身今回のドイツで暮らすのは5カ国目ですが、新たな地で暮らして違う文化に触れるたびに視野が広がって器も大きくなっているなと思います。
野球人として新たな環境、新たな野球に挑むことでアスリートとしてだけでなく人としても成長できること間違いなし!
大変な時もあるけど、是非とも海外での経験をプラスのものに変えてもらえたらなと僕は思います。
以前の記事でも言いましたが、欧州野球最大の魅力は陸続き欧州で暮らせることです。
日本からだと高額で何時間もかかるフライトで行く観光地も、電車で数時間で行けるのでとてもありがたいです。
せっかく海外に住んでるんだから、旅できる時は是非とも旅をしてください!!!
とにかく横繋がりを作れ!
今年で野球人生19年目の自分ですが、受賞してきた賞や獲得してきた優勝メダル、残してきた個人成績など以上に最も僕がありがたく大切にしているのが野球を通じてできた数々の「縁」です。
世界中を飛び回って野球をしていますが、違う国に行くたびにこの広い世界が野球というスポーツで狭い世界になると思い知らされます。
行くとこ行くとこで必ず共通の知り合いがいる選手と出会ったり、思わぬ形で助け合える仲間ができたり、本当に野球を通じてできた縁に日々驚かされてばかりです。
海外球団の選手の獲得方法は多々ありますが、案外元助っ人に紹介された選手や知り合いに紹介された選手など、知人の紹介で存在を知りオファーをするというケースは想像以上に多いです。
僕自身活動拠点を欧州に移そうと思ったきっかけは大学時代に共にプレーしたオランダ人とチェコ人の選手2人との縁でしたし、最終的に契約には至らなかったものの、オフになるとそう言った横繋がりを通して自分から動かなくても他球団からオファーが来るようになりました。
そういった今後の所属先探しのためにも横繋がりを作ることは非常に重要ですが、それ以上に純粋にいろんな国の人と友達になること事態僕は美しいことだなと思ってます!
まとめ
今回は僕自身も感情がすごく入り長々と雑談しちゃいました。。
毎年欧州野球界に新たな日本人選手が挑戦しに来ますがその数が今後どんどん増えていくことを心から願っております。
「欧州野球日記」では現役欧州リーガーが身をもって体験したことを今後もどんどん発信していきます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます!
そして今回も読んでいただきありがとうございました!
次回:欧州食べ歩き日記
続く!
コメント