オーストリアの結婚式

日常生活

先日、滞在中のオーストリアで人生初めての友人の結婚式に参加させていただきました。

今回はその様子を日本の結婚式と比較しながらご紹介していきたいと思います。チームメイトの結婚式に立ち会うという非常に貴重な経験だったので、その様子も写真を用いて詳しくお伝えしていきます。

服装

日本の結婚式に参列する際は基本的にはスーツが基本でジャケットを羽織るのがベーシック。なるべく黒色を避けつつ新郎よりも目立たないという意味合いで明るすぎない紺やダークグレーのスーツが基本ですが、海外ではその結婚式のタイプによって服装が変わってくることもあるとか。主催する側がドレスコードを指定するものもあれば特に色やジャケットの有無も自由なカジュアルな結婚式もあるようで、特に縛られず自分たちの自由に式を挙げるというのも海外らしい発想です。今回私が参加したのはとってもカジュアルな結婚式だったので、チームメイトたちも個性あふれる色んなスタイルがありました。

新郎新婦とチームメイト

友人からも「ナイスな洋服を持ってきてね。」というだけだったのでどんなスーツで行くべきか少し迷いましたがなんでもありなのは海外らしさかもしれません。チームメイトもほとんどがオーストリア人ですがクロアチアやカナダ、オーストラリアやアメリカから来ている助っ人もいるため、すごく色んなスタイルが見れました。そんな私は、明るめのグレーにストライプという日本だと少し浮きそうなスタイルでしたが、チームメイトからはいつものグランドで見る姿とは大違いだねと好評でした。

式について

日本でも教会のバージンロードを歩いて誓いのキスをしてというようなスタイルが一般的ですがここオーストリアは少し一般的とは異なり、公民館のような小さなホールで市や町の職員がきてみんなの前で正式に結婚届のようなものにサインをして提出するのが一般的だそう。小さなホールの中にはもちろんレッドカーペットの道があって日本の場合は新婦さんとその父親が一緒にバージンロードを歩くというのが一般的ですが、新郎と新婦さんが一緒に歩いてくるところは日本とは少し異なりました。なぜ公民館なのかですが聞いた話によると教会での結婚式もあるみたいですが、教会で挙げるとオフィシャルな結婚というように認めてもらえないというようなことを現地の人が語っていました。内容や結婚式の流れ自体は日本の結婚式ともほぼほぼ変わらないかなというような印象でした。ちなみに参列者は公民館近くの家に集まって、みんなで0次会をしてというのも日本と似通っている部分でした。

式が始まる前の会場

サインが終わると新郎、新婦たちが外に出てきて改めてみんなから祝福をもらって、というような流れになっていきます。野球のチームメイトが参加していたということもあり私たちはバットを使ってアーチを作りそこを新郎新婦が通り抜けていくというようなシーンもみられました。

バットで作られたアーチ

休憩タイム

式自体はお昼の三時から始まって外に出てくるのも含めて約一時間位。外に出てくるとみんなで写真を撮る時間が設けられていて、それと同時に軽く飲食ができるように食べ物や飲み物が用意されていました。ビールやワインから子供向けにジュースなども。食べ物も、一口サイズのもので、みんなで談笑できるような時間が設けられていました。新郎たちはその間に写真を撮りながらも参列者に感謝を伝えていきます。式でコーラスを担当していた方たちが外に出てくるとノリノリな歌で会場を盛り上げます。みんなで歌ったり踊ったり非常に愉快な時間を過ごすことができます。

披露宴

日本で言う披露宴を、夕食を囲みながら行います。日本の披露宴もホテルのビュッフェやコースのスタイルなど様々ですが、こちらではホテルの宴会場というよりは、レストランを貸し切って行っていました。会場に行くまでの道のりは車で移動するのですが、新郎新婦を乗せた車はサイドミラーに赤いリボン。参列者の車にはサイドミラーに白いリボンを付けます。街中を走ると近隣に住んでいる方達などからも拍手が起こり全体で祝福されるのを感じられます。日本ではなかなか見られない光景なので、この風習はすごくいいなと感じました。

会場につくと料理が準備されていて前菜からメインそしてデザートまでコースのように料理が出てきます。基本はビュッフェスタイルですがメインはそれぞれに配膳されるなどお店によってスタイルも変わるみたいですが、地元の名産料理や地ビールからワインまで豪勢な料理を堪能することができます。デザート時には大きなケーキが登場し、ケーキ入刀の儀式が行われました。包丁を持つときに手を重ねますが、重ねる側が家庭で実権を持つ人という言い伝えがあるとかないとか。今回は新婦が手を重ねていたので、いわゆる「かかあ天下」の家庭だとチームメイトが教えてくれました。

メイン料理はチキンとビーフ

料理を楽しみながらも余興で新郎新婦たちをお祝いします。兄弟、姉妹は生い立ちから振り返る感動のビデオ。昔からの友達はダンスを披露。そしてチームを代表してなぜか私も歌を歌わせていただきました。夜6時から始まったパーティーは夜中の1時半ごろまで続きました。

振り返って

ここまで振り返るだけでとてもハッピーな気持ちになれるとても素敵な会でした。お昼2時頃から集まって、家に着いたのが夜中の2時半と約12時間近くがあっという間に過ぎた日でした。0次会から、ずっと変わらないペースでビールを飲み続けていることにも驚きましたが、そこもまたオーストリア人ならではだと思います。ちなみにご祝儀は人それぞれで私たちチームメイトは各々50€~100€を現金で渡しました。一般的には新郎達が予め欲しい物リストを作っておいてそれをプレゼントするというスタイルがとられることが多いとか。そう考えると日本のご祝儀は少し高いのかなと感じました。

少しでもこれを読んでくれた皆さんに幸せのお裾分けが出来れば幸いです。今後も海外での経験や野球についても少しでも多く発信していきたいと思います。もし何か聞きたいことやご意見あればInstagaram等にメッセージをしていただければお答えできるので是非こちらの方にお願いします。

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